よくある質問
1. 一 般
- フロテックアンカー技術研究会とは?
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『フロテックアンカー技術研究会とは?』ページを参照ください
- 「スーパーフロテックアンカー」とは?
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「スーパーフロテックアンカー」は、米国 Florida Wire and Cable Company社から技術導入したフロボンド(付着型ECFストランド)を引張り材として用い、専用の付属部品と組み合わせたグラウンドアンカー(地盤工学会基準)システムです。
- 「スーパーフロテックアンカー」の特長は?
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『「スーパーフロテックアンカー」の特長と構造』ページを参照ください
- 「スーパーフロテックアンカー」の種類は?
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『頭部構造の特徴』ページを参照ください
2. 材料
- フロボンドとは?
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『フロボンド(付着型EFCストランド)の特長』ページを参照ください
- フロボンドの耐用年数は?
「エポキシ樹脂を用いた高機能PC鋼材を使用するプレストレストコンクリート設計施工指針(案)」(平成22年8月、土木学会)によると、エポキシ樹脂を用いた高機能PC鋼材を使用するPC構造物の設計耐用年数は100年とされています。エポキシ樹脂はPC鋼より線の素線間に形成される微小な隙間にも樹脂が充填されるため、これを通じたグラウト時の余剰水や腐食促進因子の移動によるトラブルがなく高い耐久性が期待できることがその理由です。
- シムについて
シムは、維持管理用部品です。標準タイプおよび簡易調整タイプは、調整量(高さ)9mmのシムを必要に応じて使用します。自由長が短いなどの要因で、セット量を考慮した緊張荷重が降伏引張り力の90%を超える場合にも使用します(本対応はリングナットでも可能)。荷重調整タイプは、調整量(高さ)50mmのシムを標準スペックとして1組使用します。なお全タイプのシムの調整量(高さ)は、変更可能です。
- リングナットについて
リングナットは、維持管理用部品です。標準タイプは、必要に応じて使用します。定着荷重の微調整を行う場合等に使用します。荷重調整タイプは、標準スペックとして使用します。
- 孔口スペーサーについて
孔口スペーサーは、各ストランドを所定の位置にまたテンドンを孔の中央に配列するための部品で、必要に応じて使用します。使用の目安は、SFL-5以上です。また使用する場合は、グラウト注入後のグラウト硬化前に設置し、設置位置はジョイント管または鋼管付アンカープレートの鋼管部と干渉しないよう注意してください。
3. 積算
- 各材料(頭部防食材、止水樹脂、結束テープ、補修用塗料、止水部ビニールテープ)の使用量
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『各材料の使用量』ページを参照ください
- 自由長部スペーサーの使用量
自由長部に約2.0mの間隔で配置します。但し、頭部背面から2mの範囲は結束しないでください。これは、頭部背面部の処理における頭部部品の取付け作業を妨げる原因となるからです。
- アンカー体長部スペーサーの使用量
アンカー体長部に1.5m以内の間隔で配置します。
- 結束タイの使用数量
アンカー体長部スペーサー1個につき2本+先端キャップ固定用に1本使用します。
- グラウト注入ホースの長さ
アンカー全長(余長込み)以上です。アンカー全長+1.0mを目安にしてください。
4. 設計
- フロボンドのヤング係数は?
フロボンドのヤング係数は、出荷時に発行される試験成績表によりますが、設計に用いる値は普通PC鋼より線と同じ200kN/mm²を適用します。フロボンドはエポキシ被覆で覆われていますが、被覆が引張特性に与える影響は極めて小さいことがその理由です。参考文献:「エポキシ樹脂を用いた高機能PC鋼材を使用するプレストレストコンクリート設計施工指針(案)」(平成22年8月、土木学会)。
- 削孔径について
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アンカーの削孔径は、グラウトと地盤の周面摩擦抵抗、必要とされるアンカー力、アンカー体長などの設計上の検討に加え、削孔後のテンドンの挿入・設置が容易に行えるクリアランスを考慮して選定します。『グラウンドアンカー技術ガイドブック』(日本アンカー協会)によると、このクリアランスを10mmとし、ロータリーパーカッション方式の場合の必要クリアランスは以下の通りとなります。
ドリルパイプのカップリング最小内径 ー アンカーテンドンの最大径 ≧ 10mm
上記設定で選定した「スーパーフロテックアンカー」の削孔径は表1のとおりです。
削孔ツールスの最小内径は『グラウンドアンカー技術ガイドブック』(日本アンカー協会)に記載されている標準値を参考としました(表2)。なお、パッカーなどテンドンに部品をつけたためにテンドン径が大きくなった場合、削孔径も大きくなることがあるので予め検討する必要があります。表1 「スーパーフロテックアンカー」の削孔径(参考) ユニット テンドン
最大径
(mm)テンドン
最大径
対象箇所削孔径
呼び径SFL - 1~ 3 59 アンカー体長部
スペーサー90 SFL - 4 ~ 6 76 アンカー体長部
スペーサー115 SFL - 7 ~ 9 96 アンカー体長部
スペーサー135 SFL - 10 ~ 12 118 自由長部 165 表2 ロータリーパーカッション方式の削孔ツールスの最小内径(標準値) 呼び径 カップリング
内径(mm)90 69 115 89 135 106 146 123 165 135
- 角度調整について
補正角度20°以内の場合、角度調整台座(ST台座)の使用を推奨します。20度を超える場合は、テーパープレートとST台座を併用する等別途検討します。
5. 施工
- セット量について
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「スーパーフロテックアンカー」のセット量は、下表を参照してください。なお、定着時緊張力が下表の数値にない場合は、その前後の数値より比例計算して算出された数値を採用することも可能です。詳細は、設計・施工マニュアル(6-11緊張・定着)を参照ください。
フロボンドのセット量 ストランド一本あたりの定着時緊張力 セット量 Pt ΔS 50kN 6.0mm 75kN 6.5mm 100kN 7.5mm 125kN 8.0mm 150kN以上 8.5mm
- 維持管理方法は?
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『維持管理』ページを参照ください
6. その他
- 強制除荷システムについて
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『強制除荷システム』ページを参照ください